うつくしまの音30景・モリアオガエルの鳴き声
平伏沼(ヘブスヌマ)は、海抜842mの平伏山の山頂にある、面積12aの小さな沼で、周囲の広大な落葉広葉樹と共に、モリアオガエルの生息を支えています。
モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物の指定を受けているのは、全国で岩手県の八幡平大場沼とこの平伏沼の2ヶ所のみです。
沼の北西側の不用意の伐採と、昭和47年の干ばつが重なり、産卵期に沼が干し上がり、一時は絶滅寸前まで追い込まれましたが、村民の努力で危機から救われました。
モリアオガエルは、梅雨入りから10日間程で水辺の木枝に泡状に包まれた卵を産み、その後15日程でオタマジャクシになります。
40~50日目頃までは、尾のある小蛙を目にすることが出来ます。
モリアオガエル産卵状況@平伏沼のフェイスブックページ
※産卵時期に不定期で更新します。
うまわるや 森の蛙は 阿武隈の 平伏の沼べ 水楢のかげ
草野心平
(写真:草野心平歌碑)